アメリカの小学校の様子はどうなった?コロナへの対応策は?

アメリカの小学校はまだオンライン授業?
私の住んでいるカリフォルニア州では、公立学校のコロナ対策の状況はカウンティ(郡)ごとに異なります。
新規感染者数がかなり少なくなってきている地域では、通学も再開されていますが、
巨大都市ロサンゼルスを抱えるロサンゼルス郡では、減少傾向とはいえ、
新規感染者がまだ多いので、9月からの公立学校の授業はオンラインで行われています。
あと、エリアによってはオンラインと通学授業とがミックスで行われているところもあります。
例えばクラスを半分に分けて、通学する生徒は午前中に学校に行って授業を受け、
オンラインの生徒は、午後にZOOM等を使ってネットで授業を行います。
この方式だと、先生は2回同じ授業をしなければならないので、負担もかなり重くなっています。
親御さんたちにもかなり不評で、この方式は早期の見直し論が出ています。
というのは、子供たちにとっては、昼食後の午後にオンラインで授業を受けるのは
どうやら集中力が保てないようで、(まだ5歳から11歳の子供なので)学力の低下を親たちは心配してしまいます。
では午前中の通学組にすればよいのに、と思われますが、やはり高齢者や持病を持った同居人がいると
安易にその選択もできなので、どちらにしても不満の残る選択になってしまっているようですね。
コロナ後のアメリカの小学校の様子
このように公立学校では、対応はバラバラではありますが、私立の学校ではほぼ通学再開で
足並みがそろっています。
やはり子供の学力を第一に考えて入学させた私立学校なので、しっかりと勉強のできる
環境にするために、通学を早期に再開させてほしいという意見が大半だったようですね。
学校側もしっかりと予算を組んで、机と机の間にパーティションを入れたりと
対策を十分したうえで授業を再開しています。
今のところ、学校がコロナの新規感染クラスターになったという報道はないので、
対策さえちゃんとすれば、学校での授業も再開してよいのでは?という意見が多くなりつつあります。
ロサンゼルスの10万人当たりの新規感染者数は約50人なので、インフルエンザと比較すればかなり低い数値ではあります。
どうやらコロナが完全に消え去ることはしばらくなさそうなので、リスク対策を施したうえでなるべく通常の授業方式に
近づけた方が、良いのかもしれません。
公立学校では先生の抵抗も!?
ただ、一部の公立学校の先生たちは学校での授業再開には反対でストも辞さない構えです。
子供たちはコロナに感染しても症状が出ないケースも多いので、知らずに学校に来てしまうことが考えられる。
そうすると教師である我々はコロナの感染危機におびえながら働かなければならず、
自らをそんな危険な状態に置くことはできない。という主張ですね。
たしかにそれも一理ありますが、それを受け入れるとコロナが消え去るまで学校での授業は再開できないので、
やはり対策を施し先生たちの感染リスクを抑えながら、通学での授業再開を進めていくのが良いのではないでしょうか。
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