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アメリカの小学校で留年はあるか?

学校のスクールバス

アメリカの小学校で留年はあるのか?

勉強がわからない子供

 

私の知る限りではアメリカの小学校で「留年」というのは、聞いたことがありません。

 

でも、子供の両親が自主的に学年を下げるということは、頻繁にあります。

 

ケースとしては、以下のような場合ですね。

1.海外赴任で渡米してきた日本人家庭
お父さんの海外転勤に伴って、一緒についてきた子供の場合、
日本で優秀な成績だったとしても、言葉の壁で自信を無くしたり
場合によっては登校拒否になったりすることもあります。

 

そんな事態を避けるために、本来は小学校4年生だったとしても
あえて一学年下げて3年生としてアメリカでの学校生活をスタートするケース。

 

小学校の授業内容で一学年違うと、内容的にはいくら言葉の壁があっても
十分に授業を理解できますので、子供も学習的にも楽になります。

 

また精神的にも一学年違うと、心の成長度合いも大きく違うので、
極端な言い方してしまえば、幼い子供たちの間にいるお兄さん・お姉さん状態なので、
言葉の壁を十分補えます。

 

2.リーダーシップを育てたい
うちの小学校でもクラスに1人くらいはいるのですが、
子供のリーダーシップを育てるために、あえて一学年落とすケースです。

 

アメリカはリーダーシップに非常に価値を見出す文化があります。

 

ただ黙って集団の中にいるのではなく、周りを巻き込みながら
問題解決をしていく強いリーダーシップがどの年代でも求められます。

 

小学生にしてみても、同学年であれば埋もれてしまうのようなケースでも、
一学年下に入ればお兄さん・お姉さんとしてクラスの子供たちのリーダーになれる
チャンスが広がります。

 

こうやって小さいうちからリーダーシップを磨いていけば高校生や大学生、そして
社会人になっても組織のリーダーとしての素養を培っていけるという考えですね。

 

この2つ以外のケースは、私の周りで見聞きしたことはないですね。

 

学校の授業についていけないという理由で、学校側から「留年」という
通知が来ることは、小学校のうちは通常はないと考えられます。

 

こちらの学校に子供を通わせてよくわかったのですが、
公立学校の場合は、生徒一人一人にきめ細かく対応することはまずありません。

 

「公平」を重んじるアメリカですが、「公平」の目指すところは
みんながちゃんと理解することではなく、みんなに同じ授業の機会を与えることになります。

 

理解する、理解しないは生徒の問題であり、またその生徒の家庭の問題で、
学校や先生の気に掛ける範疇ではないんですね。
(みんなが理解できない授業をする先生は論外ですが)

 

 

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アメリカでの飛び級制度

飛び級のイメージ

 

アメリカの教育制度でいいなと感じる点は、優秀な生徒をどんどん伸ばす制度もアメリカでは整っていること。

 

よく14歳で大学卒業したとか、とんでもないニュースを見ることもありますが、
優秀な生徒はどこまでも延ばす制度が整っているからなんですね。

 

典型的なのが「飛び級」です。

 

小学校では聞きませんが、中学校・高等学校ではよく聞く話です。

 

できる生徒がすでに理解した授業を受けるのは、時間の無駄だから、
次のレベルのクラスをどんどん受講してもらうようになっています。

 

そしてそれが突き抜けると、10代前半での大学生になる訳ですね。

 

もっとも、肉体的には本来の大学生の年齢とは開きがあるわけですから、
子供にとってそれがいいか悪いかは、また別問題という側面もありますが。

 

「飛び級」までいかなくても、中学生が高校のクラスを数コマ受講するとか、
数学で優秀な生徒だけを集めて、アドバンスな従業を受けさせるとかは
どの学校区でも普通に導入されています。

 

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できる生徒には豊富な選択肢が

化学の実験をする子供たち

 

このようなフレキシブルな制度は、何も学力が優秀な生徒の為だけではありません。

 

テニスに才能があり、小学生・中学生のうちから全米のジュニアの大会を転戦する、
なんてこともあります。

 

その場合は「ホームスクーリング」制度を使って、
学校に通学することなく自宅や試合会場の宿泊先などで、
決められた課題をこなしていくことで、義務教育を履修していくこともできます。

 

今ではネット環境が整っていますから、離れた場所にいても他の生徒とともに
先生の授業にオンラインで参加することも簡単にできますからね。

(コロナで普段通学している子供たちも、否応なしオンライン授業になってますが。)

 

もともと全米レベルでの教育を管理する省庁はありません。各州に制度設計はゆだねられています。

 

そしてほとんど州でその制度はかなり自由度が高いものとなっています。

 

同じ理解レベルに到達することが「公平」ではなく、
できる子もできない子(別のことに興味がある子)にも「公平」に
学習の機会・環境を与えてあげることが大切なんだということが行きわたっているように感じます。

 

 

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