アメリカの小学校では宿題は多い?少ない?

アメリカの小学生の宿題は多い?
これは、学校によるバラツキが大きいですね。うちの子供の通っている公立の小学校では、ほとんど宿題はありません。
アメリカ・ロサンゼルスに来たときに、息子はKinder(幼稚園相当、でも義務教育)に入学し小学3年生をちょうど終了したところです。
この4年間だけでも、それも同じ学校でも先生によって宿題の分量はかなり違いました。
小学校1年生のときの先生は、
「子供の学習グセをつけるために」
ということで、ドリルのようなプリント問題を一日あたり3枚位を宿題としてだしていました。
ところが、翌年の2年生の担任は宿題を出さない主義で、その一年間は一切、家庭での宿題は無し!!
3年生の担任は、学校の授業でこなしきれなかったところを、家で宿題として持ち帰る。というスタイルの先生でした。
他の学校はというと、息子の野球チームでのパパ友・ママ友の話によると、公立学校はどこも似たり寄ったりで、先生による差が大きい。でも、プライベート・スクール(私立)では、どこも多めの宿題出していました。
日本の感覚でいくと、公立では基本的なことしか教えずに、私立のほうがより高度な授業内容となり、そのために宿題が多く出る。というイメージです。
でも、私の感想としては、アメリカの学校では(まだ小学校しかわかりませんが)公立でも私立でも、教える内容な基本的な内容にとどまっています。
ただ、公立では子供が理解できていなくても、あまり先生は気にはしていないようで、親が積極的に聞かないと、子供の習熟度合いがよくつかめません。(通信簿はありますが、かなり甘めに成績をつけてくるので、鵜呑みにはできないのです。)
それに対して、プラーベート・スクールでは、もうひと手間かけて、子供がしっかりと覚えられるように、宿題を出しています。(でも、この宿題の面倒を見るのは親であり、学校の先生が細くフォローしてくれるわけではないのですが。)
ちょっと話は脱線しますが、アメリカでは(特に小学校レベルでは)学校で教わることだけに満足していると、基本的なことしか学習しません。そして中学校・高校へと進学するにつれて、応用が効かなくなり成績が下降線をたどる、、というケースが多いようです。
それを防ぐためには、親が積極的に子供の勉強を見てあげる必要があります。ちゃんとやろうとすると日本にいたときよりも、こまめなフォローと親のバックアップが必要なように思います。
小学校の宿題の内容は?
アメリカの小学校での宿題の内容としては、ドリル問題や授業でのやり残しの問題以外に、作文やプロジェクトと呼ばれる自由研究があります。
このプロジェクトは小学校低学年でもどんどん出されます。
目的は子供に考えさせて、行動させ、そしてその結果をクラスでみんなの前で発表すること。(プラス、クラスメートからの質問にも答える)
息子がもらってきたプロジェクトの例としては、
ー 自分のルーツを探れ! またそのルーツからどんな影響を受けているか?
ー 食べ物のパワーを探れ!
ー アメリカの偉人は誰? 現在にどう貢献している?
といったところ。
プロジェクトは正解のある宿題ではないので、書く内容はどんなことであっても別に構わないのですが、これがアタマの固くなった親としてはちょっと悩みの種なのです。
親が口を出しすぎると、内容が難しくなってしまいます。本来は子供の自主性に任せて、プロジェクトを進めさせるのですが、そのサジ加減が難しいのです。
ほっておくと期日までに終わらないし、あまりに間違ったことだと、ついつい訂正したくなるし、、
最近はなんとか、教えるのではなく、気づきを与えるくらいにとどめてはいますが。
アメリカの小学校で親の役目は?
私の実感としては、小学生のあいだでの親の役目としては、アメリカのほうがより大変なのでは、と感じています。
自分の子供の頃を振り返れば、夏休みにはたんまりと宿題が出されましたし(アメリカは無し!学年が切り替わるので)、ドリルのプリント問題も身近にたくさんあったように思います。
当時たぶん学校にいる生徒の多くは、より良い成績を目指していたはずです。ようは成績を上げることが親も学校の先生も目線の中心ということ。
でも、こちらではスポーツで上を目指す、芸術分野に打ち込む、といった学習以外の分野での道を目指すなど、幅広い選択肢があります。
よって、学校の学習も、誰もが大学への進学をゴールとしているわけではないので、基本的な内容にとどまるのではと思います。(山盛りの宿題で放課後の時間を取られることを、良しとしない社会の考え、でしょうかね)
一般的な家庭である我が家では、学校の学習を差し置いてスポーツに、芸術に、という考えはやはりできないので(残念ながら息子がその道の片鱗を見せることも、いまのところまだないので)、家庭での学習のフォローが日々続いております。
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