アメリカ・フロリダでの魚の大群が大移動!これってボラの習性なの?

フロリダ沖で魚の大群が大移動!
魚の大群が大移動するようすが、毎年秋にアメリカ・フロリダ沖で見れます。英語では「Mullet Run(ボラの大移動)」と呼ばれているそうです。
魚の大群での大移動なんて、釣り人にとってはいてもたってもいられないくらい、ワクワクする状況でしょう。
大群で移動している魚はボラなんですが、それなりにサイズのある大きなサカナ。これが入れ食い状態になるだけでもかなりの興奮状態。
さらに、このボラの大群を目当てに大型魚も集まってきます。大型魚は普段はかなり沖合に行かないと釣れませんが、フロリダ沖で繰り広げられるボラの大群の大移動は、陸地から比較的近い沖合なので、手軽に大物が狙えるチャンスとなります。
大群での大移動、これってボラの習性?
このボラの大群での大移動は、ボラが幼魚のうちに淡水域に遡上する習性のようです。よって、陸地に近い水域で(塩分濃度の低い水域で)みられるということ。
しかも、大群で移動するなんてよくバラバラにならずに集団で動けるものだなと感心します。
先頭のサカナが誘導するわけでも、何かに惹きつけられながら一方向を目指すわけでもなく、なんとなくまとまりながらちゃんと移動できるわけですから(それも大群で)。
サカナに限りませんが、生き物の行動は不思議が一杯で、ちょっとワクワクします。
このボラの習性も、何が原因で、何のために、なぜそうなるのか、までは解明できていないようです。
でも、陸地を目指そうとする習性のあるサカナはボラだけではありません。
魚の大群での移動はフロリダだけではない!?
『グリオン』という、ボラよりも小型なイワシくらいのサイズのサカナも4~6月の時期に、特定の場所で陸地を目指して来ます。
グリオンの場合は産卵のためで、海中だと他の魚に自分のタマゴを食べられてしまう可能性が高いので、それを防ぐために波打ち際の海岸に産卵するといわれています。
自分の体を縦にしながら砂浜に産卵用の穴を掘る姿は、いつも見ているサカナの動きではないので、ちょっと不思議な光景です。
グリオンに産卵の時期は禁漁期間なので、海辺に上がってきたグリオンを捕まえることはできません。
でも、それ以外の期間でグリオンを釣った人に聞いてみると、フライにして食べるとなかなか美味しいそうです。
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