慶応卒、50代で早期リタイヤしアメリカ移住したヒロキから見る世界。

アメリカの労働時間は日本と比べて短い?生産性が高いってホント!?

アメリカ 労働時間

アメリカに移住して3年が経ちましたが、労働時間という考えがだんだん薄くなってきました。日本にいたときのほうが「労働時間」という言葉がよく飛び交っていたように思います。

 

アメリカのほうが働くのは楽だ!ということではないんです。でも日々それを感じるのでなぜかを、ちょっとここで整理してみたいと思います。

法律で規制されたアメリカの1日の労働時間は?

アメリカ 労働時間

 

アメリカの公正労働基準法(Fair Labor Standards Act)が、日本の労働基準法に該当する法律なんですが、それほど細かく規定されていません。

 

もちろん、子供の労働を規制したりはされていますが、労働時間の上限や最低有給休暇の設定に関する規制などはありません。

 

この法律、別名「賃金と時間法」と呼ばれていて、長時間労働を規制するというよりは、しっかりとお金を払いなさい、というための法律です。40時間を超える労働に対しては1.5倍の賃金の支払いが求められます。日本は確か1.25倍だったと思うので、それよりは割高ですね。

 

単純な疑問で、有給休暇や労働時間の上限を決めないと過労死を防げないのではと考えられるのですが、そもそも過労死になるほど、みんな自分が勤めている会社に忠誠心がありません。

 

「家族第一!」

 

これが広く行き渡っています。

 

子供の学校のイベントがあると、普通に仕事を中抜けして見に行ったりしています。周りの同僚も、「なんだよ仕事が増えるじゃないか!」なんて怒ることはなく、「Have fun!」(楽しんできて!)と明るいもの。

 

お互い様なのか、家族第一だから子供のイベントには仕事をおいて行くよね、と普通に考えているのか。でも多分そんなところでしょう。

 

週40時間を超えると時給が1.5倍になるので、雇用主側も大変では心配をしてしまいますが、ほとんどのアメリカ人は週40時間、すなわち1日あたり8時間以上働くことはないようですね。私の周りはそんな感じです。

 

8時間というと朝9時から夕方5時。よく「9時5時の楽な仕事なんてない」と新入社員のときに怒鳴られていたのが懐かしいですが、ここロサンゼルスでは9時5時は当たり前。

 

正確にいうと、朝8時から夕方4時上がりが一般的ですかね。私の住むロサンゼルスは大企業の本社が多い東海岸とは3時間時差があるので、ロスの4時はニューヨークの夜7時になります。逆に朝8時は11時なので東海岸に合わせるんだと8時~4時でもちょっと遅め。

 

こんなロサンゼルスのオフィス・アワーなので夕方5時位に取引先の会社に電話をしても留守電になることがほとんど。こちらとしては「日が沈む前に会社を出るなんて、、」と、心のつぶやきをしてしまいますが。(営業時間の長いショッピングモールや飲食店などでは、次のシフトにかわるのでヨーロッパのように夜早々に店が閉まるということはありません。)

アメリカ 労働時間

 

Sponsored Link

 

アメリカのエリートは長時間労働か?

アメリカのほとんどの会社がこんな労働時間で運営されているでしょう。でも年収ウン10万ドル(ウン千万円)稼ぐスーパーエリート・サラリーマンは例外です。

 

家族を犠牲にして長時間労働する人もザラですし、日本の昼間すなわちアメリカの夜中にメールを出しても、すぐに返信が来たり。それこそ24時間働いているようなイメージがありました。日本のサラリーマンもびっくりの長時間労働です。

 

でも、モチベーションの理由が違うんですよね。会社への忠誠心なんてまずないのが普通。では何かといえば、

 

「お金」

 

アメリカのエリート・サラリーマンと仕事絡みで夕食を食べにいくと、私生活の話になり、愚痴とともに本音と思われる「稼ぐだけ稼いで早く引退したい。」「たくさん稼いで豪華な暮らしがしたい。」そんな声を聴くこともありました。

 

でも決して聞かなかったのは、「あんな上司がいるからウチの会社は良くならないんだ!」的な会社への愚痴プラス愛社精神のような叫び。

 

基本は自分が大事、家族が大事、会社は二の次。すなわち自分の身内が一番大切! よってトランプ大統領の「アメリカ・ファースト」も納得。「アメリカ大切、自分の国が一番」「他の国?アメリカの足を引っ張らないなら、いいよ何か一緒にやっても」くらいの考えなんでしょう。

Sponsored Link

 

アメリカ 労働時間

アメリカの労働環境は?生産性が日本より高い?

よく日本の経済が良くならないのは、サービス業を中心にして生産性が伸びていかないからだ。なんてテレビのコメンテーターの言葉も聞きます。はたして本当でしょうか。統計数字としてはアメリカが日本よりも生産性の伸びが高いのは事実です。でも、住んでいる実感として、全くピンときません。

 

Amazonの配送も翌日に届くのは稀、ましてや当日配送なんてありえない。まあ広大な国土なんで仕方がないかもしれませんが。それ以外でもレストランの食事の値段とのバランスは、日本のほうが圧倒的に勝ち。安くて美味しい食事が食べれるのは、日本が世界一です。

 

医療もオバマ前大統領が国民皆保険の導入に失敗したので、民間の保険会社がいまでも乱立し、サービスを受ける側の我々が、自分の入っている保険とにらめっこしながら、行ける病院を探さなければなりません。

 

家電製品や家の修理を頼んだとしても、1回で約束した日時に来てくれる確率はおそらく5割以下。

でも、アメリカのほうが生産性が上がっているんです。なぜだ?

 

自分なりの答えとしては、

「顧客が不便を感じる=会社はその分手間暇をかけなくて良い=生産性が高い」

なのではないかと。

 

もちろんITの進歩によって、いままで電話オペレーターが対応していた予約を取る作業であったり、アカウントとの登録・変更なども、今ではほぼすべてがオンラインでできるようになっています。

 

このあたりは日本でも同じように効率化がされていますのでアメリカと日本の生産性の差にはなりません。でも大きく違うのはオンラインプロセスで顧客が迷子になっても、ほっとかれる点にあります。

 

日本では「オペレーターにつなぐにはゼロをダイヤルするか、そのままお待ち下さい」のアナウンスが流れますが、アメリカではいままで聞いたことがありません。「我々はオンラインでのプロセスを用意した。普通であればできるはずだ。わからなかったりできなかったりするのは、顧客の責任で我々会社の責任ではない。」という姿勢のように見受けられます。

 

「理解して使いこなすかどうかはアナタ次第」すなわち自己責任が徹底されているのです。これは小学校でもすでに見られることで、「教育の機会は均等に与えた。内容を理解するかどうかは子供と親の責任」という考えです。

 

気を利かせて授業についていけてない子供をやさしく教えて引き上げてあげよう。という考えは見受けられません。決して冷たい先生であるとか、ひどいとかいうのではなく、根本の考え方が違うのだなと感じます。

 

「自分の身は自分で守れ」か「危険なことはしっかりと分かるまで事前に教えてあげよう」なのかでしょうかね。

 

 

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。