慶応卒、50代で早期リタイヤしアメリカ移住したヒロキから見る世界。

アメリカの教育制度の問題点は地域格差の固定化。比較すると日本はその点では優れているが

アメリカ 教育 問題

アメリカ教育制度の問題点

アメリカに引っ越して2年経ちました。子供も小学校2年生になりすっかりクラスの友達とも馴染んで、英語での授業も問題なくこなしています。親としては一安心してます。

アメリカ 教育 問題

 

さて、2年間アメリカの小学校に子供を通わせて、一通りの行事やプロセスを経験し、大まかな公立小学校の仕組みが理解できてきました。

 

アメリカは移民国家であり建国以来様々な国からアメリカに移住した人々で成り立っています。我々のいるカリフォルニはアメリカのその中でも人種構成が多岐に渡っています。

 

現在我々が住んでいるエリアは、白人が半分、残りの半分のうち3分の2がアジア人、あとメキシカンやブラックアメリカンが残りを占めています。

 

アジア人の内訳は、中国人・韓国人・日本人がだいたい同じくらいの割合を占めています。

 

他のロサンゼルスの地域と比べれば、アジア人の比率が高い地域になります。他のロサンゼルスのエリアでは、メキシカンが半分以上を占める地域もあれば、ブラックアメリカンが大多数を占めている地域もあります。

 

この人種構成の差は同じ人種が多い地域に住みたいということもあります。しかし住宅コストの差から別の地域には住みたくても住めないという事情もあります。

 

私が周りを見た限りでは、一般的には白人の人たちに高所得者が多く、メキシカンとブラックアメリカンは低所得の人が多くなっています。アジア人はばらつきが大きく高所得組半分の中低所得組が半分といったところでしょうか。

アメリカ 教育 地域

 

高所得の人たちが好んで住む治安の良いエリアは住宅価格も高くなり、逆に住宅価格の低い地域は治安も悪く住環境もあまり良くない地域となります。

 

アメリカの公立小学校は日本と同様に学区制なので、その地域ごとに通える小学校が決まっています。

 

必然的に公立小学校では学校のある地域ごとに親の所得水準に違いが生まれ、高所得のエリアほど親の子供に対する教育熱がより高くなっています。

 

すると住宅価格の高いエリアにある小学校ほど、親の所得が高く子供への教育が盛んな人たちがより多く集まり、そのなかで揉まれれば自然とそこに通う子供のレベルも上がっていくという好循環が生まれます。

 

逆に住宅価格の低いエリアに住むと、それとは逆の負の連鎖になってしまいます。

 

もちろん、それを改善するために政府や州は、子どもたちに学校以外でも様々な教育の機会を与えようとしており、その機会を活かして学力を伸ばして行く子供もいますが、まだまだ少数にとどまっています。

 

小学校のうちは子どもたちもまだあどけないのでいいのですが、高校にもなってくると犯罪へと引き込まれるケースもでてくるので、この居住地域による教育格差はアメリカの大きな社会問題になっています。

 

教育レベルの地域格差の固定化

根本的な原因はやはり所得格差の開きが大きく、それがエリアごとの住宅価格に大きく反映していること。子どもたちにしてみると、他の地域の子どもたちと知り合う機会もあまりありません。

 

これは日本にいるときには全く想像できないことでした。日本ではよほど特殊な私立学校にでも行かない限り、親の収入によって子供の通う学校が制限されてしまうことはありません。

アメリカ 教育 問題

 

都会の中心地のエリアでない限り、住もうと思えばだいたいどのエリアでも住めますし、そもそも我々のもらう給与水準にそれほどの大きな開きがありません。

 

それに高校であれば公立であってもかなり広い地域から生徒を集めますから、親の所得によって行きたい公立高校に通えないというケースは殆どないのではないでしょうか。

 

比較してみると日本ははるかに優れている。でも、、、

このように日本では親の所得による子供への教育への制限は、アメリカのように大きくはありません。

 

日本ではどの子供も可能性を伸ばす環境は広く門戸を広げて整えられているのではと思います。この点は教育制度において日本の優れているところではないかと考えます。

 

しかし、この弊害としては教育水準の違いが小幅にとどまっているということも言えるかと思います。

 

公立学校のみならず私立学校でも教育内容は基本的には文部科学省が示した内容を逸脱したことはできません。たとえ数学がずば抜けてよくできる生徒がいたとしても、数学だけに重点を置いてさらに伸ばしていくという専門教育を、高校までにすることはできません。

アメリカ 教育 問題点

 

結果的には高校生までは全科目で良い点をとることが求められており、いくら大学でAO入試で特徴のある生徒を求めようとしても、才能のある学生を育てることは出来ていないのではないでしょうか。

 

その点でアメリカの教育制度は、多様性を広く認めているので小さい頃から得意分野を伸ばしていくことができます。

 

うちの小学校でも5年生で算数の得意な生徒であれば、週のうち数時間を中学校で数学のクラスをとることができるようになっています。

 

教育格差の固定化の進むアメリカではありますが、才能ある子供にはいろいろと選択肢が多く揃えられているのもまた事実で、アメリカの教育制度の多様性を実感しています。

 

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