慶応卒、50代で早期リタイヤしアメリカ移住したヒロキから見る世界。

マナフォードのマネーロンダリング(資金洗浄)とは?トランプ大統領の弾劾につながる?

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マナフォートのマネーロンダリング(資金洗浄)とは?

大統領選で一時トランプ大統領の選対本部長を務めたポール・マナフォートが10月30日に起訴されました。

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罪状は約20億円にもなるマネーロンダリング(資金洗浄)を含む12の罪によるものです。

 

ポール・マナフォートは、2016年8月までトランプ大統領の選対本部長を務めていましたが、ウクライナのヤヌコビッチ前政権との深いつながりを指摘されて、それが原因で選対本部長を辞任しています。

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トランプ大統領の娘婿であるジャレッド・クシュナーシを含めて、トランプ大統領の周りにはロシアとの深いつながりが指摘されております。

 

大統領選へのロシアからの介入の有無や、大統領になった時の何か密約があったのではないかと噂されていました。

 

今回これら一連のロシア疑惑に関連して、初めてその関係者が正式に起訴されたことになります。

 

ポール・マナフォートが実際に行ったマネーロンダリングは、2006年から2016年にかけて親ロシア派であるヤヌコビッチ前ウクライナ大統領側から顧問料を受け取り、その資金をキプロスなどの海外口座を経由させることで、資金の出どころを隠そうとしていました。

 

金額は20億円相当とはいわれていますが、実際には7500万ドル(約85億円)はあったのではと見られています。

 

マネーロンダリング(資金洗浄)とは、犯罪に絡む資金など表に出せないお金を幾つもの口座を経由させたり、金や不動産などの別の資産に一旦変えてから再び現金に戻すなどして、不正な資金をあたかもきれいなお金かのように偽装することです。

 

ポール・マナフォートのマネーロンダリングは、犯罪に絡む資金洗浄というよりは、「ロシア」という名前を隠してロビー活動をするためのの目的だったようです。

 

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トランプとロシアの関係は?

はたしてポール・マナフォートの起訴によって、トランプ大統領とロシアとの関係に何か変化はあるのでしょうか。

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トランプが大統領に当選した直後は、さかんにロシアとの蜜月を噂されていました。大統領選の期間中にクリントン大統領候補のメール疑惑をリークしたのがロシアではないかとのニュースもありました。

 

その噂を意識してか、その後トランプ大統領は親ロシアというよりは、少なくとも表面的にはロシアから距離を明らかにおき、どちらかというと反ロシアであるかのように振る舞っています。

 

大統領当選直後はロシアのプーチン大統領からも熱烈な支持を受けていたので、急に寝返る理由はありませんでした。

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マスコミの情報を時系列で追ってみると、トランプ自身がロシア疑惑の疑いをかけられたので、その保身のために反ロシアを演出していると考えるのが妥当なようです。

 

あと国内の政治的にも、反ロシアである民主党の協力を少しでも取り付けるためには、あまりロシアと仲良くしてもメリットが少ないと考えたのかもしれません。

 

さて、ポール・マナフォートの起訴で、直接的にトランプとプーチンの関係が影響を受けることはあるのでしょうか。

 

起訴事実としてあげられているマネーロンダリングは、ポール・マナフォートがトランプ陣営と深く関わるはるか以前の2006年から2016年にかけてのことで、しかも彼は大統領就任以前にトランプ陣営から離れています。

 

よって、仮にこの起訴によってロシアからアメリカへのロビー活動の一端が明らかになったとしても、トランプ大統領と直接関係があるものではないでしょう。また、プーチンにしてみてもそんなロビー活動が明らかになったところで、ロシア国内で問題になることはないでしょうから、ほとんど影響はないのではないでしょうか。

 

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マナフォートのマネロンはトランプの弾劾につながるか?

よって、今回のポール・マナフォートのマネーロンダリングによる起訴によって、すぐにトランプ大統領の弾劾につながるかといえば、答えは「ノー」でしょう。

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今回の起訴を決めたのは司法省のモラー特別検査官です。司法省の最終的な狙いはトランプ大統領とロシアとの不透明は関係を調べることです。ロシアゲートやロシア疑惑といわれていますが、もし現職大統領としてロシアとの間で何らかの不正な取引があればそれこそ一大事件ですから。

 

そのためには、司法省としてはポール・マナフォートの起訴をきっかけに、よりトランプ大統領に近い人物へとその包囲網を縮めていくのが狙いでしょう。

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実際、2016年6月にはポール・マナフォートはトランプ大統領の長男トランプ・ジュニアとともにロシア人弁護士やロシアの工作員と面会していたといわれています。

 

ポール・マナフォートがトランプ陣営の選対本部長を務めていた期間に、これらロシア側の要人と接点を持ち、マナフォートが選対本部長を辞任したあとも、そしてトランプが大統領になったあとも、まだつながりがあるのであれば場合によってはトランプ大統領の弾劾へとつながるかもしれません。

 

アメリカの弾劾のプロセスは、簡単にまとめると次のようなものです。

1.下院で議員あるいは特別検査官によって弾劾が発議されます。
2.司法委員会が調査を決議し、委員会のメンバーの過半数の支持で弾劾勧告
3.下院の過半数の支持で上院での審議に回される
4.上院にて公聴会が開催
5.上院の3分の2の支持で大統領は罷免される

 

下院の議席総数が435議席で、共和党238・民主党193となっています。下院で過半数の弾劾支持を得るためには、下院共和党議員の11%にあたる25人以上が賛成に回る必要があります。(218-193)

 

普通であれば25人以上の議員が寝返ることは考えづらいのですが、弾劾勧告の内容によってはあり得るかもしれません。いくら同じ党とはいえ、沈む船にいつまでも一緒に乗っていることは出来ないでしょうし、選挙があれば有権者からの支持を得なければならないので、その時世論が大統領の弾劾に傾いていれば、25人の造反はあり得るかもしれません。

 

しかし、上院で大統領の罷免にまで持っていくためには、さらに高いハードルが待ち構えています。

 

上院は議席総数が100で、共和党52の民主党48なので、3分の2を得るためには上院共和党議員の36%にあたる19人が賛成に回らないとならないことになります。(67-48)

 

これだけ多数の共和党議員が造反するとは考えづらいですが、現実的にはここまでくれば、大統領自ら辞任を選択する可能性も高いとは思いますが。

 

はたしてどうなっていくのでしょうか。意外に大きな話になっていくかもしれませんね。

 





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