慶応卒、50代で早期リタイヤしアメリカ移住したヒロキから見る世界。

ステルス機F35の性能や仕組みは?北朝鮮の戦闘機と比べると?F22との違いは?

ステルス機 F35 性能

ステルス機F35の性能や仕組みは?

10月23日の米軍の発表によると、沖縄の嘉手納基地に12機のF35が配備されるそうです。もちろん北朝鮮情勢をにらんでのことなので、いつまで配備されているかや、どれだけ離発着を繰り返すかなどはまだわかりません。

ステルス機 F35 性能

 

F35は最新鋭のステルス機で米軍はおそらく100~150機のF35を保有しているものと見られます。そのうちの12機を北朝鮮に近い嘉手納基地に配備します。

朝鮮沖には原子力空母「ロナルド・レーガン」も米韓軍事演習に合わせて展開しているので、おそらくこちらにもF35は搭載されているでしょう。「ロナルド・レーガン」の艦載機数は66機といわれています。F18のような通常の戦闘機が多いとは思いますが、ステルス機であるF35も何機かは搭載されているのでしょう。

ステルス機 ロナルド・レーガン

 

そもそもステルス機とはどんな性能をもった戦闘機なのでしょうか。

 

ステルス戦闘機というと全くレーダーに探知されない戦闘機のような印象を持っていましたが、正しくは「探知されにくい」戦闘機になります。全く見つからないわけではないんですね。

 

戦闘機を探知するレーダーの仕組みは、アンテナから電波を発射して機体に当たって反射して帰ってきた電波を分析して、どこに戦闘機がいるかをスクリーン上に写す仕組みになります。

 

よって、見つからない、または見つけづらくするためにはアンテナから発射された電波に対して、反射されづらくすればいいことになります。

 

そのためには、2つの方法があります。一つ目は機体を小さくして反射する面積を最小限に留める。2番めは機体が電波を跳ね返さないように電波を吸収する材質で機体を覆う。

 

一番目の機体を小さくする方法ですが、機体の面積の多くの部分を占めているのは翼になりますから、いかに翼の部分を小さくできるかということになります。当然これは飛行性能に直接影響してきます。

 

民間旅客機のようにただ安定的に飛行すれば良いというものではないので、飛行性能の低下はいくらステルス性能が良くても、実戦では致命傷になりかねません。よって翼を小さくした分を最新鋭のエレクトロニクス技術で制御して補うこととなります。

 

ジャンボジェットのオートパイロットを、飛躍的に進化させた機能が搭載されているようなものでしょうかね。

 

当然、機体を覆う電波を吸収する素材の開発や、操縦安定性を保つための技術の開発などのためにF35の場合は40兆円の開発費がかかったといわれています。一機当たり100億円以上という値段も納得ですね。

 

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ステルスF35を北朝鮮の戦闘機と比べると?

さて、米軍の誇るステルス戦闘機F35ですが、北朝鮮の保有する戦闘機と比較するとどのくらい性能差があるのでしょうか。

 

北朝鮮の保有戦闘機数は約1300機と見られていますが、戦力的に主力と見られているのは、ミグ-29とミグー23です。

ステルス機 北朝鮮 ミグ29

 

ミグー29はソ連によって開発された戦闘機で、運用が開始されたのは1983年と約35年前の古い戦闘機になります。

 

それでも、まだ実戦配備している国は多く、北朝鮮だけでなくポーランド、スロバキア、セルビア、スーダンなどの国でまだ運用されています。中距離空対空ミサイルや短距離空対空ミサイルが搭載可能で、運動性能も良く空中での格闘戦能力は高いとの評価のある戦闘機です。

ステルス機 北朝鮮 ミグ23

 

ミグー23は同様にソ連製の戦闘機ですが、初飛行が1967年とミグー29より10年以上前の機体になります。現在は北朝鮮のほかはウクライナやベラルーシで運用されているくらいで、他の国々ではすでに退役した機体となっています。

 

このように北朝鮮の保有する戦闘機は古いものが多く、米軍の保有する戦闘機とは性能の点では比べ物にはなりません。それでもジェット戦闘機ですから空中での格闘能力は悪くはありません。

 

しかし現代では戦闘機がお互いに空中で打ち合うような戦闘はあまりしません。米軍の過去の戦闘を見てみると、原子力潜水艦や遠距離からの戦闘機によるミサイル攻撃でまず、敵地の制空権を抑えて、それから戦闘機が飛来してピンポイントで攻撃を加える、という戦略です。

 

その点においては、F35のようなステルス性能の高い戦闘機のほうが圧倒的に有利となります。

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ステルス機F35とF22の違いは?

ちなみにステルス戦闘機としてはF22も有名ですが、F35とF22の違いは主に何でしょうか。

ステルス機 F22 性能

 

この2機種はいずれもアメリカの「ロッキード・マーチン社」が製造元です。F22は初飛行が1990年で生産が開始されたのが2001年、実際に米軍で運用が始まったのが2005年です。

ステルス機 F35 性能

 

F35は2006年に初飛行し運用開始が2016年で、米軍における最新の戦闘機のように見受けられます。

でも実際は、戦闘機としての運動能力はF22のほうが圧倒的に高くなっています。F22はジェットエンジンを2基搭載する双発型エンジンですが、F35は単発型です。それにステルス性能もF22の方が勝っています。

 

これはF22とF35の開発のコンセプトが全く違うことから来ています。同じFシリーズなので同じように考えてしまいがちですが、クルマで例えればスポーツカー対ワゴン車の違いのようなものです。

 

F22は攻撃型戦闘機で、飛行性能もステルス性能も高いので戦闘の序盤に敵陣地に攻撃を仕掛け、対空攻撃能力を削ぐには最適です。そのかわり搭載できるミサイルも対地攻撃用ではGPS誘導爆弾と滑空爆弾のみになります。(空対空でも4発のみ)

 

かたやF35は搭載できる爆弾の種類が多いので、多様な任務に合わせて運用することができます。

ステルス機 F35 HMD

 

あとF35が優れている点は、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)と呼ばれる、様々な情報を集約してパイロットに伝える機能が搭載されております。わかりやすくいえば、いままでは飛行機の計器を見ながら操縦していたのが、頭にかぶるディスプレイによってそれが目の前で集約して表示されるので、パイロットの操縦がより楽になっています。

 

このヘッドマウントディスプレイの機能はF22にも搭載予定とのことなので、そうなるとちょっと古いとはいえ、F22が最強の攻撃型戦闘機であるのは当分続くかもしれません。

 





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