慶応卒、50代で早期リタイヤしアメリカ移住したヒロキから見る世界。

アメリカの小学校の英語の教科書は何?フォニックスの勉強や覚え方は?授業の進め方は?

アメリカ 小学校 転入

アメリカの小学校の英語の教科書は何を使っている?

日本には教科書検定制度があり文部科学省が定めた学習指導要領に沿った内容で、民間の出版社が教科書を作成します。出来上がるとその内容について教科書用図書検定調査審議会が内容を審査してOKであれば、晴れて検定合格となります。

アメリカ 小学校 教科書

 

そして検定を合格した何種類かの教科書のなかから、区市町村教育委員会がどれを使うかを決めます。専門用語では「採択」というそうです。

 

大雑把に言ってしまえば日本の教科書の内容は、国が一元的に管理しているといえます。これに対してアメリカは国として小学校の教育内容を管理はしていません。全て州単位になります。

 

コモンコアと呼ばれる州としての各学年で教えるべき内容を記載した文章が作成されています。これは各州ごとに作成されており、その内容も州ごとに異なります。

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余談ですが、アメリカの州と日本の県とはその仕組が全く違い、州というのはいろいろな点で独立したひとつの国のように扱われています。たとえば自動車の運転免許も州ごとことなり、他州から移ってきた人は学科試験も実地試験も再び受け直さなければなりません。

 

ついでにいうと州の所得税(日本の地方税)も州によってゼロ%のところから、10%近いところまで様々です。

 

このように州ごとに独立して運用されている面が強いアメリカですから、あまり共通なスタンダードな教材というものがありません。

 

コモンコアで示されているのは必要最低限の指導内容ですから、それに沿いつつも各市や学校ごとに指導内容や方法をいろいろとアレンジしています。

アメリカ 小学校 教科書

 

「教科書」というものの位置づけも、日本ほどは重視されていないようです。日本ではまず教科書がありきで、「今日は教科書の何ページから、、、」というのが先生の決まり文句なのではないでしょうか。

 

アメリカでは基本的な教育スタイルとして「教える」のではなく「やらせる」「考えさせる」「問題を解かせる」のが中心になっています。特に小学校の低学年であればそれが顕著です。

アメリカ 小学校 教科書

 

したがって授業も教科書を開いて勉強するのではなく、問題集のページをコピーしたものを毎回配って子どもたちに説明して解かせるのがクラスでの授業になります。

 

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アメリカの小学校でのフォニックスの勉強の仕方は?

我々の母国語の授業は「国語」です。アメリカの母国語の授業は「English Language Arts」になります。でも一般的には「Language Arts」といわれ、Englishをつけることはほとんどありません。

 

これは小学校であればまだ第2外国語を学ぶことはないので、あえてEnglishと言うのは付けないようです。これが中学・高校と進むとスペイン語やフランス語・中国語と他の外国語のクラスも出てくるので、区別するために「Englishi Language Arts」と呼ばれるようになります。

 

さて小学校のそれも低学年の「Language Arts」の授業は、フォニックスと基本的な英単語を覚えるのが中心になります。言い換えれば文法と言うものは授業では勉強しません。子どもたちが普段の日常生活で自然にマスターしているのであえてクラスで教える必要もないというのが正しいかもしれません。

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子どもたちはKinder(幼稚園)から小学校1年生くらいの時期でも、知っている単語で一生懸命大人たちに喋りかけて来ますが、不思議と過去形も三人称単数・複数形もほぼ間違えません。耳で聞いて覚えているのでしょうかね。

 

さて中学校で英語を習い始めた私の世代の英語教育との大きな違いとしては「フォニックス(Phonics)」があります。

 

フォニックスとは綴り字と発音との間の規則性を示したもので、これを学ぶと知らない単語で意味を知らなくても、とりあえず読むことは出来てしまいます。中学校の英語の授業でフォニックスを教えてくれたら、私ももっと楽に英語の文章を読めたかもしれません。

 

たとえば アルファベットの「T」「A」「P」「E」はフォニックス読みだと「トゥ」「ア」「プ」「エ」なので、セロハンテープの「Tape」も「トゥアプエ」になり決してテープやテイプにはなりません。フォニックスを知らなければ「タペ」と読んでしまうかもしません。

 

フォニックスの授業はアメリカでは非常に重視されており、「Language Arts」の基本中の基本として徹底的に繰り返しクラスで勉強します。

 

フォニックスをマスターしていないと、本を読むことが出来ず、本を読めないとその後の学習に大きく影響してしまいます。

 

適切なたとえではないかもしれませんが、日本語の本で読めない漢字の多い本を読んでもほとんど意味を理解できない時のような状態でしょうか。

 

フォニックスをマスターするには、綴り字と発音の規則性を繰り返し繰り返し、学んでいきます。これは英語がネイティブでないと教えられない分野になります。

 

「R」「L」の発音の違いなんて基本中の基本ですが、大人になってから学んだ私には、何度練習しても上手くマスター出来ないようです。米国に来て3年目の息子にいつもダメ出しをされています。

 

フォニックスはアルファベット一文字の規則性から複数文字が重なった時の規則性、そしてその例外もあり、そう簡単に覚えられるものではありません。さらに正しく覚えたとしても、正しく発音できるかというとそれは別物で、日本人で大人になってからやってもなかなか難しいものがあります。

 

やはり子供のうちにマスターするのが良いようですね。

 

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日本人が国語を習うのと違いは?

さてアメリカ人がLanguage Artsを習うのと日本人が国語を習うのとでは、フォニックス以外に何か違いはあるのでしょうか。

 

Kinderからアメリカの小学校に通いはじめて今年二年生になった私の息子を見ている限りは、大きな違いはないように感じます。

 

文章を書くことはクラスでも宿題でも推奨されますが、それは日本も同じでしょう。よく日記や作文も宿題もありましたからね。

 

本をよく読むようにするのもやはり同じですね。クラスでは天気が悪いと休み時間が「読書タイム」になりますし、インターネットを通じて学年ごとの課題図書をどんどん読むことが求められています。

 

子供の国語の授業とLanguage Artsのクラスは同じようなものな訳ですから、もし日本で小学校から英語を本格的に導入するのであれば、アメリカのLanguage Artsのクラスの授業内容を参考にしても良いのではないでしょうか。

 

平成32年4月から小学校3・4年生で外国語活動として英語授業が始まります。その内容は「聞く 話すを中心に英語に慣れ親しむ」となっていますが、是非フォニックスも取り入れて、子どもたちが英語の本を、自分たちでどんどん読んでくれるようになるといいのですけどね。

 





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