慶応卒、50代で早期リタイヤしアメリカ移住したヒロキから見る世界。

アメリカと日本の小学校の教育システムの違いは?その現状や特徴そして問題点は?

アメリカ 教育 小学校

アメリカと日本の小学校での教育システムの違いは?

アメリカと日本では小学校の教育システムに、どんな違いがあるのでしょうか?

 

私は正直だいたい同じようなものだろうと考えていました。実際にアメリカに渡米してくるまでは。

 

我が家は2015年9月に東京からロサンゼルスに移住してきました。当時の子供の年齢は5才。日本でいえば幼稚園の年少組です。

アメリカ 小学校 教育

 

小学校は遠い先のことのように考えていました。日本にいればまだ1年半も先のことだったので。

 

しかし! アメリカに来てみるとすでに息子のこの年齢で義務教育がスタートしているのです。アメリカに着いて1週間後には5才の息子は小学校に毎日通うこととなりました。

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まずアメリカの小学校は1年生からではなくキンダー(Kinder)として、一学年早く小学校に通い始めます。

 

日本の幼稚園・保育園の年長さんが小学校に含まれるようなイメージでしょうか。かといって読み書きのような「教育」をみっちり始めるというわけではなく、集団生活になれるために遊びを中心に、でもちょっと勉強も入れながら日々を過ごしています。

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小学校と同じ敷地内にはありますが、校庭も別れていてキンダーの子どもたちはキンダー専用グラウンドで遊んでいます。お兄ちゃんお姉ちゃんたちとは違ってカラダがまだ小さいので、ぶつかったりすると危ないので校庭を分けているんですね。

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あとは学校の学齢の設定が日本とは数ヶ月ずれています。

 

日本では4月1日から翌年の3月31日までが一学年で、アメリカは9月1日から翌年の8月31日までが一学年になります。

 

私の息子は7月生まれなので、アメリカだと6才になってすぐに小学校1年生が始まってしまいます。日本での2月・3月が誕生日の早生まれの子供と同じケースですね。

 

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アメリカの小学校の教育制度の特徴は?

さて、実際に学校に行き始めると、いろいろと日本との違いがわかってきます。表面的なことから、または根本的な考えかたが違うんだ、と思い知らされることまでいろいろ出てきます。

 

まず些細な表面的な事柄だと、

 

「ランドセルがない」

 

これが一番の違いですね。学校に持ってくるカバンはそれぞれ自由でなんでもいいんです。だいたいリュックサックのように背負うカバンか、買い物かごのように車輪がついていてコロコロと引っ張って転がすタイプに別れます。

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キンダーだと転んだときのために両手が空いていたほうが安全なので、リュックサックが多いですね。それが一年生になってくるとローラーで転がす方がカッコよく見えるようで、一気にそちらのタイプにシフトしていきます。

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(余談ですが、中学生・高校生はみんなリュックサックで、誰もローラーで転がすタイプは使っていません。本当の理由は聞いていないのでわかりませんが、ローラー付きは買い物おばさんのようで嫌なのかもしれません。ティーンエイジヤーですから。)

 

あと、教室の中がカラフルです。壁の色や床の色が明るい色を使っていて子供が楽しく過ごせるように考えられているのかもしれません。この点は日本の小学校もどんどん取り入れてもらえるといいんですけどね。

 

次に、根本的な違いとしては、子供に対しての接し方がまるで日本とは違います。

 

これは先生の性格というのではなく、子供というものをどう考えるかという思想のレベルでの違いです。

 

アメリカでは基本的に言葉がわかるようになる2~3歳くらいから、子供といえども一人の独立した人格として扱います。決してその両親と一心同体であるとは考えません。

 

小さいころから、両親と寝室は別ですしお風呂も自分で入れる歳になれば別々に入ります。

 

学校でも自分の宿題の管理は、自分で責任をもってやり遂げることを求められます。学校の先生の目線はあくまで子供たちに対してであり、子どもたち自身に殆どのことをやらせます。

 

子供が間違ったことをした時も、日本人の私の感覚としてはまだ小さくてわからないだろうから、そんなに厳しくしてもしょうがないだろう、というような場面がよくありました。

 

でも、これは先生だからというわけではなく、アメリカ人家庭ではごく普通のようで、道端でお母さんが小さい子供を叱りなが、でも怒られている子供はなぜ怒られているかがよくわかっていないだろう、という場面にもよく出くわしました。

 

私もまだその辺のさじ加減がよく理解できていないので、上手く表現できませんが、こんな日本人の親の態度がアメリカ人から見ると子供に甘いと映るようで、ルールを守ることの大切さをしっかりと教えるようにと、日本人の親のだけメールする小学校の先生もいます。

 

この厳しい躾が早いうちから自己責任という考えを子どもたちに育てることができるようで、中学生にもなると「何々ができないのは、親のせいだ!」なんてことをいう子供は一切いません。

 

ちょとそれますが、日産のカルロスゴーン氏が「コミットメント」を社員の業績評価に導入した時に、「目標と現実は違う」「厳しすぎる」「そうはいっても」というコメントが多数でしたが、そのあたりに自己責任に対する姿勢の違いが出ているのではないでしょうか。

 

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アメリカの小学校の問題点は?

いろいろと日本とは、制度のみならず根本の考え方でも違いが見られる、アメリカの小学校の教育システムですが、こちらの人たちが自覚しているアメリカの小学校の問題点はなにかあるのでしょうか。

 

子供を迎えに行ったときに、クラスのパパやママたちと立ち話をしていると、いろいろと彼らは彼らなりに不満があることがわかってきました。

 

まず第一は、「授業時間が短い」そしてそれが「教育レベルの低さ」につながっている。というもの。

 

ロサンゼルスでの公立小学校の授業時間は、2年生までの低学年が8時半から2時半(但し月曜日は1時半まで)、3年生以上が8時半から3時まで(月曜日だけはやはり1時半まで)と、同じアメリカでも東海岸の小学校と比べると30分から1時間授業時間が短くなっています。

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日本の公立小学校は低学年は3時、高学年は3時半に終わるようなので、約30分短いようですね。

 

あと夏休みも長くだいたい2ヶ月半あります。これを考え合わせると年間での違いは、日本の小学校の授業日数を200日とすると、

 

100時間=200日X30分
100時間=5時間X20日(夏休みが約1ヶ月違う分)
ーーーーーーー
200時間:合計

 

年間の授業時間が約1000時間(200日X5時間)とすれば2割もアメリカ西海岸の小学校の授業時間は日本より短いことになります。

 

これが小学校6学年分積もり積もると,,,,,,,

 

ちょっと心配になりますね。

 

米国に来てだんだんわかってきましたが公立の学校で教える内容は、ほぼ最低限のことにとどまります。よって

 

「出来てあたりまえ」

 

のレベル、ということ。通信簿も全部「Good」でも油断は禁物ということ。果たして何人くらいがオール・グッドの良い評価をクラスの中でもらっているかわかりません。感覚的には3分の1くらいはいるのではないでしょうか。

 

したがって、低学年のうちから補習校へ通う子供もかなりいます。私が住んでいるエリアでは日本のKUMONが人気です。繰り返し繰り返し問題をやらせる授業スタイルが子供の理解度を深めるということで、評価されています。

 

その一方、勉強なんて学校の内容を理解できればいいから、残りの時間はベースボールやサッカーなどのスポーツに打ち込んでいる子供も多くいます。

 

勉強のレベルを気にしない人たちもかなりいますね。逆に最も気にして補習校や家庭教師をしっかりと付けているのはアジア人それも中国人と韓国人が中心です。

 

いい大学からいい会社に行くのが、人生の成功法則、なんて時代はすでに終わっているので、子供になにか才能があればそれを伸ばしていくのもいいのでしょう。

 

でも親の私としては、やはり勉強はしっかりとやらないと、とついつい考えてしますのですが。

 

多様性を尊重する国アメリカなので、人に意見を聞いてもみんなバラバラ。日々不安ではありますが、子供とともに後悔のない道を探していくしかありません。

 

さあ、明日も頑張ろう!





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