慶応卒、50代で早期リタイヤしアメリカ移住したヒロキから見る世界。

イスラム国崩壊でテロの行方は?旅行に行けるくらい中東は安全になるか?

イスラム国 崩壊 テロ

イスラム国崩壊でテロの行方は?

ついにシリア北部の都市ラッカが、クルド人の手によって10月17日にイスラム国(IS)から奪還されました。報道によると残党のイスラム国兵士が潜んでいないか、また地雷が埋められていないかなどをチェックした後に、正式に市内の制圧が宣言されるようです。

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ラッカといえばイスラム国が「首都」と位置づけている主要都市なので、首都陥落ということは自動的にイスラム国の崩壊も意味します。

 

宗教指導者であったバグダディが、自分こそは預言者ムハンマドの後継者でありイスラム国家最高権威者として「カリフ」を名乗り、2014年6月にイスラム国の樹立を宣言しました。

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この当時はイラクの第2の都市モスルを制圧し、石油資源が産出される地域を中心にシリアとイラクにまたがる地域をイスラム国として制圧していました。

 

数名の日本人が人質になりその様子が報道されるなど、インターネットを駆使し過激な思想を広めることで戦闘員志願者を集めたり、制圧した地域では税として石油資源を搾取することで、資金的にも一時は非常に潤っていたようです。

 

しかし、イスラム国に領土を奪われたシリアやイラクの政府軍や、テロによる被害を受けていたアメリカや欧州、さらにロシアからの攻撃で次第に劣勢となり、資金的にも追い込まれて、ついに建国(宣言?)から3年とちょっとで実質的な崩壊となりました。

 

イスラム国の兵士たちのどのくらいの割合が、純粋に宗教的概念で団結しているのか、または単に金銭的目的でイスラム国に加わっていたのかはわかりません。

 

たとえ少数であれ、宗教的に強くイスラム国に忠誠を誓っている残党もいるでしょうから、しばらくはテロの危険性は続くのではないでしょうか。

 

911のアルカイダのような大規模なテロは起こせないにしても、人混みを狙った自爆テロであれば簡単に実行できてしまうので、引き続き注意が必要なのでしょう。

 

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イスラム国崩壊で中東に旅行に行けるか?

2001年のアルカイダによるNYテロ以降、中東の国々に一般の旅行者は行かなくなりました。

 

それ以前は中東といえば古代文明を感じさせる世界的な観光地域でした。私の会社の先輩達も、2000年以前に大学を卒業した人であれば、卒業旅行でエジプトやトルコなどの風光明媚な中東の国々を旅行した人たちも多数います。

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しかしそれ以降は、テロの危険からあえて旅行に行こうという人はほとんどいないでしょう。ここ数年はヨーロッパですらテロの危険があるということで、避ける人も増えてきていました。

 

さて、イスラム国が崩壊したことで、中東は再び我々一般人が気軽に訪れることができる国に戻るのでしょうか。

 

現在外務省が出している中東地域の海外安全情報は以下のようになっています。

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エジプトはその大部分がレベル2で「不要不急の渡航はやめてください」に指定されています。

 

一方トルコは、シリア・イラク・イランに近い東側3分の1の地域はレベル1~2ですが、それ以外は安全となっています。

 

過去の外務省の渡航安全情報は検索できなかったので、2000年以前がどのような危険度レベルに指定されていたのかはわかりません。

 

しかし、アルカイダもイスラム国もまだない時代でしたし、大学生が普通に訪れることができたし、きっと中東地域もかなり安全なエリアだったのではないでしょうか。

 

今後はイスラム国の崩壊で次第に中東地域も落ち着きを取り戻していくことと考えられます。

 

しかし宗教が関係しているので、根強い信者や強い信仰心をもつ人達による他宗教への攻撃がまだ続く可能性は十分にあります。

 

なかなか以前のように古代文明をのんびりと感じることができるような、昔ながらの中東地域にはなかなか戻らないかもしれません。

 

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イスラム国が壊滅したあとは中東はどうなる?

では、今後の中東地域はどうなる可能性が高いのでしょうか?イスラム国が崩壊したことでシリヤやイラク政府による統治が復活し平和な内政が訪れるのでしょうか。

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そもそもイスラム国はアルカイダから派生して形成されたといわれています。2001年の911テロ後、アメリカの攻撃によって弱体化してきたアルカイダとフセイン亡き後のイラクの反乱分子たちが再結集したのがイスラム国といわれています。

 

ではアルカイダが形成されたのはなぜでしょうか?

 

これはグローバリゼーションを中東を含む発展途上国に押し付けているアメリカに大しての反発といわれています。

 

グローバリゼーションこそ正義としてその理念をかざしながら、実際には賃金の安い国々に生産拠点を移して、結果的に世界の貧富の差をさらに拡大させようとしているアメリカを破壊しようとする行為だったのです。

 

もちろん、キリスト教対イスラム教、パレスティナ対イスラエル、石油をめぐる利権等々中東問題はいろいろな軸で絡み合っているので、私の理解が正しくないかもしれません。

 

でももし根本原因がアメリカとイスラム教徒たちのあいだの貧富の差であるなら、イスラム国が崩壊したからといって、すぐに中東に平和が訪れるのは難しいでしょう。

 

今は、世界中でスマホが普及しインターネットによって他所の国の暮らしぶりも瞬時に見ることができます。決して遠い国の話ではなくすぐ隣の出来事として他国の情報を得ることができます。

 

自分たちの貧困の原因が西欧先進国からの搾取が原因と考える人も多いでしょうし、どんなに手をつくしてもその考え方がなくなることはないでしょう。

 

であれば、それに反発する一部の過激な人たちが、暴力的な行動に出るケースも今後共続いていくのではないでしょうか。

 

すぐに解決策の見つかるような問題ではないと思いますが、ゆっくりとすこしづつでも良い世界に向かってくれると良いのですが

 





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