慶応卒、50代で早期リタイヤしアメリカ移住したヒロキから見る世界。

トランプとユダヤ教の関係は?政治・経済への影響力は?クシュナーがイスラエルとの鍵?

トランプ ユダヤ 関係

トランプとユダヤ教の関係は?

10月11日にアメリカがユネスコからの脱退を通告しました。理由は「ユネスコの傾向が反イスラエルだから」というものです。

 

ユネスコは「科学」「教育」「文化」のための組織であり、アメリカの政治・経済には直接の影響力はありません。日本でもユネスコといえば「世界遺産登録」で有名ですが、やはり日本の政治・経済に関係するニュースとなることはありません。

トランプ ユダヤ 関係

 

では、トランプ大統領は何のためにユネスコから脱退し、またそのニュースが大々的に取り上げられるのでしょうか?

 

これにはトランプ大統領とユダヤ教との関係が深く関わっています。

 

トランプは現職大統領としては初めて、東エルサレムにあるユダヤ教の聖地「嘆きの壁」を2017年5月22日に訪問しました。

トランプ ユダヤ 関係

 

ユダヤ教徒の男性がかぶる小さな黒い帽子を頭に載せたトランプ大統領の姿を、ニュースで見た人も多いのではないでしょうか。

 

トランプ大統領は正式なユダヤ教徒ではありません。しかし娘のイヴァンカの夫であるクシュナーが正統派ユダヤ教徒であり、彼との結婚を機にイヴァンカもユダヤ教に改宗しています。

トランプ ユダヤ 関係

 

もしかしたら歴代大統領の中で、もっとも親族がユダヤ教徒と関係が深い一家かもしれません。

 

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ユダヤ教徒の米国政治・経済への影響力は?

しかし、トランプ大統領とユダヤ教徒の関係は、単に親族が正統派ユダヤ教徒だ、ということにはとどまりません。アメリカの政治・経済にユダヤ教徒は深くそして大きく関わっています。

 

アメリカの政治家の多くは、ユダヤ関連のロビイストたちから多くの献金を得ています。またアメリカの主要な金融機関のトップはユダヤ人であったりユダヤにゆかりのあるアメリカ人がその多くを占めています。

 

アメリカでは政治も経済もユダヤ勢力の意向を無視しては行なえません。そしてユダヤ勢力のルーツとなる国がイスラエルであり、よってアメリカはイスラエルに寄り添った政治を行う必要があります。

オバマ 嘆きの壁

 

クリントン元大統領やオバマ前大統領も、大統領に就任する以前には、イスラエルの「嘆きの壁」を訪れています。もちろんこれはイスラエルそしてユダヤの勢力に対しての配慮に他なりません。

 

ただし大統領就任後に訪れてはいないので、なんか日本の政治家の「私人」か「公人」かの議論に似ている気もします。

 

我々日本人には肌感覚ではアメリカとユダヤとの関係がよくわかりません。実際、ユダヤ教徒もその厳格度合いによって「正統派」と「改革派」に別れるそうです。

 

そしてユダヤ教徒のうち、前回の大統領選挙でトランプに投票したのは24%のみで、71%がクリントン大統領候補に投票をしました。

 

これはユダヤ教徒のうち正統派に属するのが一割のみで、残りの多くが改革派で宗教の戒律にあまり縛られずに生活するユダヤ教徒だということが理由です。すなわち改革派はユダヤ教徒であってもリベラル派師匠であり、よって民主党を支持するものが多いとということになります。

 

ユダヤ教徒というと厳格な保守派のイメージを持ってしまう私にはちょっと理解が追いつかないところではあります。

 

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イヴァンカの夫クシュナーの役割は?

トランプ大統領が現職の大統領として初めて「嘆きの壁」を訪問したのは大きな意義があります。

 

アメリカ大統領としてよりユダヤの勢力にコミットした姿勢を示すことで、彼らからの支持や献金を期待できます。(トランプ本人は献金は必要ないかもしれませんが、彼の政策を支持する他の議員たちには必要でしょうから。)

トランプ ユダヤ クシュナー

 

また、自分の娘婿クシュナーが生まれながらの正統派ユダヤ教徒だということで、身近な親族がユダヤ教徒ということで、大統領として「嘆きの壁」を訪問したとしても、他の宗派の勢力に対してもある程度言い訳がたちますから。

 

そして総本山であるイスラエルのネタニヤフ首相とのコネクションも正統派ユダヤ教徒であるクシュナーを通じて行えば、彼らからの信頼を得ることもできます。

 

イスラエルのしても歴代の大統領が上辺だけでサポートしているケースも見ているので、アメリカの本音を探るためにもクシュナーの存在は大きいと思います。

 

現にオバマ前大統領は、大統領候補のときは「嘆きの壁」を訪問しイスラエル向きの政策を掲げていましたが、大統領に当選後は反イスラエルとも受け取れる行動をしています。

 

オバマ前大統領は、2016年12月の国連安全保障理事会でイスラエルが占領したパレスチナ領での入植活動を批判する決議に対して、拒否権を行使せず「棄権」しました。

 

いままでの慣例であれば、イスラエルへの非難決議はアメリカ大統領は常に拒否権を行使してきました。しかしこの時のオバマ前大統領はそれをしませんでした。

 

すでにトランプ大統領就任を翌年の1月に控え、ユダヤ勢力へ配慮する必要がなかったので、自分の本心に従った行動を取ったのかもしれません。

 

いずれにしても、トランプ大統領にしてみれば娘婿クシュナーの存在は、イスラエルとの関係そしてユダヤ勢力との関係を、良好に保つためには心強い存在になっているでしょう。

 





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