慶応卒、50代で早期リタイヤしアメリカ移住したヒロキから見る世界。

ユネスコとは何?反イスラエルを理由にアメリカが脱退する狙いは?その影響は?

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ユネスコとは何?簡単にまとめると

まず名称から、ユネスコの正式名は国際連合教育科学文化機関です。英語では「UNESCO」(United Nations Educational Scientificand Cultural Organization)になります。

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ユネスコのキーワードは名称に含まれる「教育」「科学」「文化」であり、この分野で国際協力を進めて人類の国際理解と福祉の充実を目指す組織です。

 

それだけでは学校や教育機関のようにも聞こえ、その意図がわかりづらいかもしれません。でも組織の設立の経緯を見るとよく理解できるかと思います。

 

ユネスコは第二次世界大戦後の1946年に人類が再び戦争という間違いをおかさないようにとの願いを込めて設立されました。

 

ユネスコの前身となる組織は1922年に国際連盟のもとに設立された国際知的教育委員会(ICIC:International Committee on Intellectual Cooperation)になります。

 

この国際知的教育委員会はアインシュタインを筆頭とした科学者・物理学者で構成され学術・芸術の分野で国際協力を行っていました。まさしく学問のための組織でした。

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それが第二次世界大戦で活動が一旦中断され、大戦後にイギリスとフランスの呼びかけでユネスコとして活動が再開されました。

 

しかし、「教育」「科学」「文化」のための組織ではありますが、その目的を戦争を再び繰り返さないこと。すなわちこれらの分野でのコミュニケーションを通じて国際理解をお互い深めて、人々の交流を促して戦争のない平和な世界を築くことに貢献することとしています。

 

よくニュースやテレビ番組で目にする「世界遺産登録」もこのユネスコの一つの事業になります。

 

日本では約283の団体が民間ユネスコ協会の連合体として活動しています。あと日本政府として文部科学省内に「日本ユネスコ国内委員会」を設置して、民間ユネスコ団体と協力・連携しています。

 

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ユネスコの反イスラエルの姿勢がアメリカの脱退の原因

今回トランプ大統領がアメリカのユネスコからの脱退を決定した理由は、ユネスコの反イスラエルの姿勢と説明されています。

 

ただ決定的な事柄があるわけではなく、「ユネスコには反イスラエルの傾向があることに対して懸念を示すためだ。」とかなり曖昧な説明にはなっています。

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2017年7月にユネスコが世界遺産「エルサレムの旧市街とその城壁群」の保護に関する決議案が採決されました。

 

この件でイスラエルは記載された地域の名前が、ユダヤ名の「神殿の丘」と表記されていないことに強く抗議していたそうですが、結果的にはその抗議は無視され、イスラム圏7各国の提案どおりに、可決されてしまいました。

 

これだけではないと思いますが、ユネスコには「反イスラエルの傾向」があるとアメリカが判断し脱退を決定しました。規定により2018年末まではメンバーですがその後はオブザーバーとしての立場にとどまる事になります。

 

その他の原因としていわれているのは、拠出金の問題です。

 

アメリカはユネスコ加盟国として22%の分担金を割り当てられています。(日本は10.83%)アメリカは事あるごとにユネスコの運営には無駄が多いとして組織運営の見直しをユネスコに対して求めてきました。

 

「アメリカ・ファースト」を公約に掲げているトランプ大統領としては、国際協力のための出費は極力抑えて、国内にその分を振り向けたいのだろうと思われます。

 

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ユネスコからアメリカが脱退する狙いとその影響は?

ユネスコからアメリカが脱退することの影響は、どのくらい大きいのでしょうか?

 

財源的には22%を負担しているアメリカが脱退するのは影響が大きいように見えます。しかしユネスコへの拠出金に関しては、アメリカは2011年にもユネスコがパレスチナの正式加盟を認めたことに反発して、分担金の拠出を凍結していました。

 

また日本も2016年に「南京大虐殺」の文書を「世界記憶」に登録したことに反発して、その年の支払額である38億円を年末まで保留していたこともあります。

 

このように、ユネスコの財源は安定的に見込めるものではないようなので、きっとユネスコもそれを見越した財政運営をしているものと思われます。

 

さすがに恒常的に最大の拠出国であるアメリカが脱退するのは大きな痛手でしょうから、ユネスコとしては再加盟に向けて、アメリカ政府と交渉していくのでしょう。

 

アメリカが脱退する狙いは、実質的には何になるのでしょうか?「反イスラエルの傾向」が理由ですが、もともと「科学」「教育」「文化」のユネスコですから、脱退したところでアメリカの国民生活や政治情勢に大きな影響があるとは考えられません。

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でも本音でのトランプ大統領の狙いとしては、アメリカ国内を牛耳っているユダヤ勢力に対してのアピールにあると考えられます。

 

アメリカには多くのロビイスト団体がありますが、その中でも最強といわれているのが「アメリカ・イスラエル公共問題委員会」というユダヤロビー団体です。

 

かれらは多くの資金を議員に献金しているので、政治家として選挙を戦うためには頼らざるおえない主要なロビイスト団体になります。

 

また経済の分野では金融機関のトップを始め、多くの大企業にユダヤ人またはユダヤと関係のあるCEOが多数います。

 

こちらも企業献金として議員たちに多くの寄付を与えていますから、彼らの意向に沿った政策を行う必要があります。

 

今回のアメリカのユネスコ脱退はこれらユダヤ勢力に対してのアピールという面が強いのではないでしょうか。

 

トランプ大統領は実業界出身なので、そのあたりは鼻が利くのかもしれません。

 





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