ホールフーズとは?アマゾン買収でレジなしスーパーマーケットのAmazon Goに?

ホールフーズとは?
アマゾンが米大手のスーパーマーケットである「ホールフーズ・マーケット」を買収することが発表されました。
買収金額は約1兆5千億円と巨額です!それも株式交換とかではなく、現金での買収だったようです。
アマゾンは約2兆5千億円近い現金を会社として持っていますから、その半分強を使って今回の買収を行ったということになります。
かなり気合の入った買い物であることは確かなようですね。
このホールフーズ・マーケットは全米とカナダ、英国で460店舗を運営している大手スーパーです。
日本で比べるとイオンのスーパーが全国で625店舗なので、国土面積の広さの違いはありますが、ほぼ主要都市にはあるメジャーなスーパーですね。
特徴は、有機野菜を豊富に取り揃えた高級スーパーで、ウォールマートとはかなり客層が異なります。
添加物を気にする小さい子供を抱える親や、量はいらないから美味しいものを食べたいという高齢者から、高い信頼を得ています。
ホールフーズはレジなしスーパーになる?
ホールフーズを買収したアマゾンの目的は何でしょうか?ネット通販を極めたアマゾンなので、実店舗での販売は関係がないとも考えられますが。
まず可能性として考えられる買収の目的は、アマゾンの食品分野への進出。
アマゾンのネット通販は現在食品以外のものが大半です。巨大な倉庫に安く大量にストックしておいて、オーダーが入るとそこから出荷するのが定番です。
ほぼ忘れかけていましたが、アマゾンの事業のスタートは書籍の通販からでしたね。本に賞味期限はありませんから。
今回のホールフーズの買収でいわれているのは、食品流通のノウハウをアマゾンに蓄え、食品のネット通販事業を拡大させていくためでは、ということ。
食品流通の中には、卸問屋や野菜や食肉市場または魚市場からスーパーまでの流通もそうですが、スーパーから個人宅への配送に関するノウハウも含まれています。
食品はデリケートですから、ただ積み込んで配ればいいというわけにはいきません。冷蔵・冷凍が必要な物もあるでしょうし、形が崩れないように注意を払うものも含まれています。
日本でもそうですが、アマゾンはこの数年自社による配送を始めています。食品の配送も手がけるのであれば、その辺りのノウハウの蓄積は必要ですからね。
あと、買収の目的としていわれているのが、レジ不要のスーパーの技術の確立です。
Amazon Goはこんなに便利!
現在はスーパーで買物をすると、最後にレジに行って精算が必要になります。夕方や週末など混んでいる時間帯や曜日では、10分以上並ぶことも珍しくありません。
もし、レジ不要になれば買い物客は、レジに並ぶストレスをなくせますし、売り手のスーパーマーケットも、レジ担当の人件費を削ることができます。
夢のような話ですが、アマゾンではそれを「Amazon Go」として技術としては、すでに持っています。
仕組みは、まず入店時にお客様をアプリかバーコードで特定します。これで精算する時の決済口座情報がわかります。
あとは何を何個買ったかをが分かればOK!
私は商品1個1個にタグか何かを付けて判別しているのかと思いましたが、そんな手間とコストをかけたことはしないようですね。
映像・音声・重量センサーを陳列棚に配置して、お客様の手の動きや商品の映像から何の商品がカゴに入れられたのか、またはカゴから戻されたのかを判別するようです。
そして、お客様がお店を出た段階で、カゴに入れられた商品を事前登録の口座にチャージすればOKというわけです。
商品陳列作業に何も追加することなく、レジを不要にする技術ですね。
Amazon Goのスーパーの一号店は、アマゾンの本店があるシアトルに2017年中にオープン予定です。
そこでの試験が上手く行けば、ホールフーズでもレジなしのAmazon Goが導入されていくのではと思います。
万引きが一切できないシステムですが、慣れないとなんかドキドキしそうです。お店から商品をレジを通ることなく持ち出すわけですから。
今後、商品の陳列も人形ロボットがAI技術で自動で行うようになれば、スーパーマーケットから従業員がいなくなる日も近いかもしれません。
SFの世界がすぐそこに!でしょうか!?
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