慶応卒、50代で早期リタイヤしアメリカ移住したヒロキから見る世界。

中国の北朝鮮に対するレッドラインはどこ?中朝の血盟関係はどう変化するか?

中国

中国の北朝鮮に対するレッドラインはどこに?

4月15日の金日成主席生誕105周年記念祝典や、25日の朝鮮人民軍85周年イベントでの核実験やミサイル発射がなかったことから、北朝鮮危機も一段落と思われています。

北朝鮮 ミサイル

 

しかし、5月に入って攻撃ではなく「口撃」の応酬が激しさを増してきています。

北朝鮮 金正恩

 

5月3日には北朝鮮が中国に対して中朝関係の「レッドライン」を越えてきたとして、「我々の忍耐の限界を試すべきではない」と中国を名指しで批判し始めました。

中国 報道官

 

中国は大国として冷静に対応しているようで 中国外務省の副報道局長が、

 

「中国は客観的で公正な立場を堅持し、事案の是非により問題を判断し、処理してきた」

 

と北朝鮮の主張に反論。ようは「口撃」に付き合う気はないといったところでしょう。

 

しかし、中国の新聞である環球時報は論評で

 

「(北朝鮮は)非理性的な思考に陥っており、中国は論戦に付き合う必要はない。レッドラインがどこにあり、新たな核実験をした場合は前例のない厳しい対応を取るということを(北朝鮮に)分からせるべきだ。」

 

とかなり厳しい社説を展開しています。

 

北朝鮮同様に報道管制が効いている中国ですから、環球時報は論評も単なる新聞社の考え方ではなく、中国政府の考えを代弁していると考えられます。

 

中国政府高官が正式にコメントすれば、さらに状況がエスカレートしかねませんから、正式コメントは穏便に、でも実際の考えは別ルートで北朝鮮にわからせる作戦でしょう。

 

これらを考え合わせれば、中国の北朝鮮に対するレッドラインは、「新たな核実験」と考えられます。

北朝鮮 核実験

 

中国も北朝鮮が中国の言うことを聞いているのであれば、核弾頭を搭載できるミサイルを開発したとしても、あまり文句はいわなかったと思います。

 

金正恩体制になって、中朝関係が冷え切ってしまった現状では、核実験の継続から核弾頭を搭載可能な大陸間弾道ミサイルの開発は、アメリカのレッドラインを越えるとともに、中国にしても、ミサイルの狙いが中国国内に向けられないとも限りません。

北朝鮮 ミサイル

 

北朝鮮が中国に歯向かう限りは、「新たな核実験」をレッドラインとして、それを越えた場合には、北朝鮮の生命線である、中国からの石油の輸出を制限する措置を取るものと考えられます。

 

Sponsored Link

 

中国と北朝鮮の血盟関係はどう変化する?

金正恩の父である金正日の時代には、中国と北朝鮮の関係は良好でした。

血盟関係 北朝鮮 

 

北朝鮮の外貨獲得手段は石炭の輸出が主であり、その輸出先が中国です。国交が他の数多くの国とは無いので、中国以外の国に輸出する場合でも、中国を経由していく必要があります。

 

北朝鮮の輸入についても、窓口である中国なくしては輸入もままなりません。

 

北朝鮮の生命線である石油については、中国から必要な分量をほぼ全量支援として援助してもらっており、これが途絶えると北朝鮮は軍事行動が取れないばかりか、一般市民の生活も立ち行かなくなります。

 

実際、中国からの石油の輸入が制裁で制限されるかもしれないという報道を受けただけで、平壌でのガソリン価格が70%も上昇したそうです。

北朝鮮 石油

 

また、一部報道では購入制限もかかり、軍関係者か政府役員しか購入できないとも伝えられています。

 

軍事用に石油の備蓄を増やしているのかもしれません。

 

このように、血盟関係というよりもすでに疑心暗鬼の間柄に中国と北朝鮮はなってしまっているようです。

 

Sponsored Link

 

中朝の血盟関係の歴史とは?

中朝の血盟関係は、1950年から1953年の朝鮮戦争で韓国とアメリカ軍の強力な軍隊に対して、中国と北朝鮮が同盟を組んで戦い、北緯38度線の国境を守り抜いたことからきています。

朝鮮戦争 血盟関係

 

中国とアメリカの北朝鮮と韓国による代理戦争ともいわれていますが、北朝鮮は中国に大いに貢献していました。

 

「血盟」とは血の契を交わした間柄であり、損得勘定なしにもし相手に何かあれば、全てを投げ打ってまでも助けに向かう間柄です。

 

日本の歴史で見ていけば「血判状」に署名した有志の関係と同じものです。

 

そんな中朝の血盟関係も金正恩の父の金正日の時代には、変化の兆しがあったようで、金正日の遺書には、「中国は近い国だが、今後もっとも警戒すべき国になる可能性もある。」と記してあったそうです。

 

もしそれが真実であれば父の教え通り、金正恩は中国がすでに自国の利益のみに基づき、北朝鮮との外交関係に入った、とみなしているのではないでしょうか。

 

そうすると、金正恩の次の行動として考えられるのは、中国を後ろ盾とするのではなく、北朝鮮独自でアメリカと交渉し、妥協したと見せながらも、なんとしても核開発を継続して、核保有国として世界に認識されることを目指していくのではないでしょうか。

 

最終的な目標が、核保有国になることであれば、実際にミサイルを隣国に打ち込んだり、ましてや核爆弾を実際に投下することは、まず無いと考えてもいいかもしれません。

 

そうすると、落とし所としては、韓国を通じて裏でアメリカが北朝鮮を支援する密約が結ばれることでしょうか。

北朝鮮 金正恩

 

それが、公式なトランプ大統領と金正恩の米朝トップ会談の場になるのか、6者会議の再開なのか、表に出てこない密約となるのか、はたまた米中朝の3国で決定するのか。

 

なにはともあれ、実際に軍事行動が取られにすむのが一番ですから。

 





関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。