イノウエ国際空港のコードはホノルル空港のHNLのまま?IATAとは?

イノウエ国際空港の記号は?ホノルル空港のHNLのまま?
2017年5月1日より、ホノルル国際空港の名称が、
「ダニエル・K・イノウエ国際空港(Daniel K. Inouye International Airport)」
に変更になりました。
ダニエル・K・イノウエ氏は第二次世界大戦のときに、米陸軍日系人部隊の一員として従軍しました。
日本軍との戦闘で右腕を失い、目指していた医者をあきらめて政治家へと転向した人物です。
1959年(終戦から14年目)にハワイ州から下院議員(日本でいうところの衆議院)当選。連邦議員としては、日系人初だったそうです。
その後、永く議員を務め、晩年は上院仮議長の要職を勤めていました。この上院仮議長は、大統領継承順位第3位という、非常に地位の高い役職でした。
2012年に亡くなってから、ハワイ州では生前の功績をたたえて、ダニエル・K・イノウエ氏の名前を冠するに相応しい場所や公共施設等の建物を、検討してそうです。
そしてなんとハワイの空の玄関口である「ホノルル国際空港」を名称変更して「ダニエル・K・イノウエ国際空港」としてしまったんですね。
イノウエ氏がどれほどの人物かは、日本人の我々にはわかりかねるのですが、ホノルル空港の名称を変えてまで、その名を冠するわけですから、きっとハワイでは誰もが知る人物なんでしょう。
空港コードは、現行のままの「ホノルル」の略称である「HNL」で運用されます。
我々が旅行に行った時に、入国書類に書く記号である空港コードはそのまま、「HNL」ということですね。
イノウエ国際空港の空港コード変更の可能性は?
いままで、ホノルル空港だったので、空港コードの「HNL」は「ホ(H) ノ(N) ル(L) ル」として、非常に覚えやすかったです。
2・3回ハワイに行けば、成田空港の空港コードである「NRT」とともに、簡単に覚えられました。
エアチケットを見なくても、NRTとHNLのコードを、入国書類に書けたときには、思わず自分がハワイ通になったような、嬉しさがありました。
空港の名称が「ダニエル・K・イノウエ国際空港」に変更になりましたが、将来的には空港コードが変更になるかもしれません。
とりあえずは「HNL」のままですが、空港名称と空港コードが同一の方が間違いも少ないでしょうから、どこかで揃えたほうがいいのでしょうね。
もしそうなったら、空港コードはどうなるんでしょうか?頭文字を取って「DKI」になるんでしょうか?
同じく人物名を空港名称にしている「ジョン・F・ケネディ国際空港」が「JFK」なので「DKI」の可能性は高いかと思います。
ただ、「DKI」の空港コードはすでにオーストラリアにある
「Dunk Island Airport」(DKI)
で使われてしまっています。Dunk Island Airportはこの写真にあるように、非常に小さいローカル空港なので、DKIをイノウエ空港に譲って、こちらの空港のコードを設定し直すこともあり得るかもしれませんが、どうなるんでしょうかね。
他の国では空港の名称を変更しても、空港コードはそのままというケースもありました。
たとえばシカゴ・オヘア国際空港(Chicago O’Hare International Airport)
こちらの空港コードは変更前の「Orchard Airport」時代の「ORD」のままです。
名称変更後に考えられる空港コードは、たぶん「COH」(Chicago O’Hare)でしょう。このコードは未使用なので、設定することはできたと思いますが、昔の名称をそのまま残したですかね。
IATAコードとは?
そもそもこの空港コードとは何でしょうか?
正式名称は「IATA空港コード」といいます。
これは国際航空運送協会(IATA:International Air Transportation Association)によって定められ、世界に1万以上ある空港に割り当てられている、英文字3つのコードなります。
アルファベット26文字の組み合わせなので、最大でも17,576通りしかありません。
17,576=26*26*26
すでに世界中に1万以上も空港があれば、コードがダブル可能性も高く、変更はなかなか難しいのかもしれませんね。
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