金正恩の亡命の可能性は?中国と米国で合意?キムハンソンが北朝鮮へ?

金正恩の亡命の可能性は?
北朝鮮を巡ってはいろいろな情報が飛び交っていて、混沌とした状態のようです。
米航空母艦の「カールビンソン」に関しても、朝鮮半島沖に向かっているという当初のトランプ大統領の発表が、間違っていたことが判明しました。
報道が出た時点では、「カールビンソン」はシンガポール沖を軍事演習のためにオーストラリアに向かっていたようで、当初4月15日には朝鮮半島沖に集結するといわれていた艦隊ですが、その予定がどうやら4月下旬にずれ込んでいるようですね。
一時は米国による先制攻撃もありえるという雰囲気でしたが、ここに来てその可能性はかなり低下してきているようです。
かわって出てきているのが、金正恩の亡命という解決策。
先の米中首脳会談でトランプ大統領と習近平国家主席が、金正恩を排除するということで合意したとの噂もあります。
米国が先制攻撃を仕掛ければ、北朝鮮の反撃によって隣国韓国ではかなりの被害が出るでしょうし、日本の在日米軍基地も狙われる可能性が高いです。
また韓国と日本には駐留している米軍人も多数いますから、アメリカの人的被害も大きくなってしまうかもしれません。
それに民間人のアメリカ人も多数、韓国と日本には居住していますから、予告なしに先制攻撃を行うのは、かなりハードルが高そうです。
米国は過去に911テロの首謀者と言われているオサマビンラディンを、軍事行動による爆撃ではなく、特殊部隊による斬首作戦でアジトを急襲して排除した実績があります。
アメリカは同様の作戦で金正恩を排除しようとしているともいわれ、その打診を受けた中国が、金正恩に亡命を説得しているともいわれています。
金正恩の亡命で米中が合意?
いままで中国は影で北朝鮮を支援してきました。その大きな理由は、中国と陸続きで国境を接する国がアメリカの同盟国ではいやだということ。
たしかに中国の北側国境線はロシアと西側国境線もカザフスタンやタジキスタンなど、旧ソ連邦の、どちらかといえばロシアよりの国々です。
東側は大半が海洋ですが、陸続きである朝鮮半島には米国の同盟国の韓国がありますが、あいだに北朝鮮を挟んでいるので、直接国境を接してはいません。
中国にとっては、北朝鮮が崩壊した後に親米国の国家が樹立されることは、なんとしても避けたいところです。
アメリカも北朝鮮への軍事行動を上記のような人的被害の可能性から、望んではいないでしょうから、できれば北朝鮮の支援国である中国に、平和裏に解決して貰いたいのが本音ではないでしょうか。
一番、穏便なのが現政権の金正恩に亡命で北朝鮮国外に出国してもらって、親中ではあるけれども、もっと穏健な次期政権を樹立することでしょう。
はたしてどれだけ、中国と北朝鮮のつながりが深いのか?金正恩が中国の説得を受け入れるのか、それともあくまで強気で反発してくるのか。
キムハンソンが北朝鮮の次期政権か?
もし金正恩が亡命したとしたら、北朝鮮の次期政権を担うのは誰になるのでしょうか?
北朝鮮という国を維持していくためには、北朝鮮国内から、または「金」一族に関係のある人物が選ばれるのが、やはり自然です。
金正恩の兄の金正男が暗殺されたのは、そんな北朝鮮国外の動きを察知した金正恩が、先手を打って後継者候補を排除したのではといわれています。
しかし、金正男にはキム・ハンソンという長男がいます。父の暗殺の直後にキム・ハンソンは次の声明を出していました。
「安全なところに暮らしています。アメリカと中国とオランダともう一つの政府に深く感謝します。」
アメリカのみならず「中国」にも感謝しているということは、中国政府にも守られいるわけで、中国にしてみればキム・ハンソンを守る意味は、やはり金正恩の後継として次期北朝鮮政権についてもらうためではないでしょうか。
いずれにしても、北朝鮮にしろ米国にしろ、どちらかが先制攻撃を仕掛ければ北朝鮮のミサイルの射程距離圏内にいる我々日本も無傷でいられるかどうかわかりません。
なんとしても、そんな武力衝突がおこらないで、問題が解決してくれることを祈ります。
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